``一意な文字列''

雑多な事柄

2022-01-01から1年間の記事一覧

読んだり観たりしたもの (2022-12)

読んだもの クスリを酒に読み替えてしまいひとりで勝手にゾッとしてしまった。一人称の症状と行動はクスリも酒も同じな感じだ。売人が出てくるような階級構造は幸い酒にはなく、国家と企業とによるシステムのなかに酒があるからだ。 酒を飲まない時期に読ん…

読んだり観たりしたもの (2022-11)

宿酔の一ヶ月だったので映画がいっぱい観れてよかった。宿酔に陥ったことそれ自体はよくなかった。 読んだもの 飲み屋で飲みまくったあと道端で嘔吐して回復するんだみたいな西村賢太のエピソードを読んで好きになった。ここでいう「異界」は他にもありそう…

読んだり観たりしたもの (2022-10)

読んだもの 数学をやっておくと潰しがきくなあと思った。 燃えた東京と穏やかな河の話。生きている過去の話がなされており好き。 観たもの なんだか観ていてものすごく緊張してしまい、疲れた。春夏秋冬の情景が綺麗すぎたのかもしれない。 特に煙草を吸いた…

素面

謝辞:この文章を書くにあたり、題材、機会、および酒席を提供してくださった、友人 O 氏と T 氏へ感謝します。 都市が火に包まれた時、人々は水辺に集う。随分前に教えてもらった葡萄牙(ポルトガル)の里斯本(リスボン)とやらで起きた大地震のときもそう…

読んだもの (2022-09)

『雑草で酔う』で原点のように挙げられていたので。終章がアルコールで終わっているのがたまらない。 これは『ルポ川崎』がイメージソースにあるなと思って読んでた小説の参考文献に『ルポ川崎』がバッチリ載ってて笑ってしまった— 之貞 (@ngsksdt) 2022年9…

読んだもの (2022-08)

戦争最後の年のハンガリー戦くらいまでの状況におけるベルリンの生活模様が描かれていて、これはもしかして国民突撃隊あたりまでやるのかと緊張してたらベルリンを脱出してて意外だった。したたかに生活したり占領軍の都合で右往左往としたり、敗戦国の住民…

読んだもの (2022-07)

そもそも『人間の条件』あたりからちゃんと読めてなかったことに気付いた。アレント的な語義の労働 / 仕事 / 活動のなかで、政治とは活動の中に含まれるはずだが今(執筆当時)はなんかそうでもなく、じゃあどうすればいいのか、そもそもなんでこうなっちゃ…

読んだり観たりしたもの (2022-06)

ほとんど宿酔でくたばっていた一ヶ月であった為マトモに本を読めていない。 読んだもの 読み進めてた平家物語がとうとう壇ノ浦に到達したのが今日のよい事で、それ以外の全てが今日のだめな事だった— 之貞 (@ngsksdt) May 30, 2022 両陣営ともにそれなりにゴ…

読んだり観たりしたもの (2022-05)

読んだもの 京から福原に遷都されるあたりからだんだん面白くなってきた。それ以前はフーンこんなもんかという感じでパラパラ読み飛ばしていた。宮中の情景に関心を持てず、ゴタゴタが始まると面白く感じるあたり、エンタメしか求めていないということがわか…

読んだもの (2022-04)

面白かった。表現できる対象そのものには言語の間で差は無い(と考えられる)が、表現の「し易さ」には言語によっても時代によっても結構差があるね、というのをとうとうを説明してゆく内容と読んだ。 映画のほうが気になっていたが、そいつを観る為に Netfl…

読んだもの (2022-03)

本を買ったら帯にデカデカと「最悪の1冊」と書かれていてウケた— 之貞 (@ngsksdt) 2022年3月12日 何十回と読んでハナシのスジをだいたい把握している本でもない限り、あとどれくらい枚数が残ってんだろうとページをパラパラめくってしまうクセがあるので、最…

読んだもの (2022-02)

『慈しみの女神たち』を読み直していたせいで大して本を読めなかった。『重力の虹』のあとではこいつの長大さや晦渋さがまったくマトモに感じるので不思議である。 酔って遊びに行った友人宅の本棚を引っ掻きまわした時(わたしは酒癖が非常に悪いのでこうな…

ビール

黒褐色の瓶の口が上のほうへ離れてゆくのを眺めていたとき、ぼくは自分がテーブルの上にいる事に気付いた。 ふたつある灰皿のうち、片方はまだ空っぽだ。もう一方には既に何本か吸殻が転がっており、縁にはまだ火をつけたばかりらしいタバコが置かれている。…

読んだもの (2022-01)

もう増えないので書く。 今月は新しい本を1冊しか読んでいない。ずっとウエルベックを読み返していた為だ。『プラットフォーム』、『セロトニン』、『服従』を読んだ。ウエルベックを読むと元気になったりならなかったりするのだが、今回は完全に後者になっ…