``一意な文字列''

雑多な事柄

読んだもの (2022-01)

もう増えないので書く。
今月は新しい本を1冊しか読んでいない。ずっとウエルベックを読み返していた為だ。『プラットフォーム』、『セロトニン』、『服従』を読んだ。ウエルベックを読むと元気になったりならなかったりするのだが、今回は完全に後者になった。よく考えるとウエルベックを読んで元気になるのは極めて稀(しかもどういうセッティングだったか覚えてない)であった。元気になりたければ大人しく太宰の『御伽草子』を読むべきだった。

近代とホロコースト〔完全版〕 (ちくま学芸文庫)
面白かった。しかし長かった。「仕事」の効果が最終的に作用する場面から遠くなれば遠くなるほど「仕事」の内容だけが注目されるようになってゆく。仕事が人を殺してゆく。仕事が人を殺せるようになった、あるいは人を殺すに至る巨大な事業を膨大な「仕事」の集合体として運営してゆけるようになったというこうとが、文明の進歩の結果のひとつとして達成されてしまった、と読んだ。