宿酔の一ヶ月だったので映画がいっぱい観れてよかった。宿酔に陥ったことそれ自体はよくなかった。
読んだもの
飲み屋で飲みまくったあと道端で嘔吐して回復するんだみたいな西村賢太のエピソードを読んで好きになった。ここでいう「異界」は他にもありそうな気はするが、生と死との隣接で言えばそういうものかもしれない。
どちらも読み物として楽しめた。パラパラめくってたらアッという間に時間が過ぎた。
『暇と退屈の倫理学』による積読。読み終えるまでに3ヶ月くらいかかったと思う。そして例によって内容は素通しになった。
印刷された文字のほうがウエルベック曰くブッ飛べるやつなので速度についていけなくなったのはあるかもしれない
— 之貞 (@ngsksdt) 2022年10月15日
ひとつ成立するならひとまず全部よろしいみたいな帰納法みたいなやつが印刷された文字のほうで出てきて酔ってるの俺じゃない気がしてきた
— 之貞 (@ngsksdt) 2022年10月15日
パンセ読み終わるまでに100年かかりそうで泣いてる
— 之貞 (@ngsksdt) 2022年10月21日
文庫化待ってました。フランスでは先月だかに出たらしい新刊も邦訳を楽しみにしています。単行本版は前に読んだ。
すごく酔っているせいで頑張らないと字が読めないのでとても丁寧にセロトニンを読んでいてなんだかプラットフォームと同じくらいに好きになれる気がしてきた
— 之貞 (@ngsksdt) 2022年11月4日
ウエルベック読んでると本当に止してくれという表現がとつぜん出てきてたまらない気持ちになることがあり今そうなって思わず本で顔を覆った
— 之貞 (@ngsksdt) 2022年11月4日
観た
とても好き。これはすごい煙草モクモク映画だ。ラストの手話劇の強烈な打撃力のせいで思わず光文社文庫の『ワーニャ伯父さん』を買ってしまった。
『HHhH』が原作のほうだと思って観たが、見終わった後で違うやつだと知った。水攻めで追い詰められる結末というのを『HHhH』で読んでちょっと笑ってしまったのだが、これは想像力の欠如による笑いで、実際にこれをやられたらかなり嫌だな。
こっちが『HHhH』原作のほう。明らかにビブラートがかかってるバイオリン演奏のシーンで演者の左手がまったくピクついてなくてガッカリしてしまった(ちょっと齧ったくらいで批評目線になる嫌な奴である)。
本編を映画館で観てきた。質量のあるデイダラボッチと地を這う木製の八咫烏。『もののけ姫』を現代版にしたものだと思う。つまり、物語を貫く志はあったがカオスに飲み込まれて収拾がつかなくなり、よくわからなくなった、ひとまず無理矢理収拾をつけた、そんなかんじ。これを言ってしまうとよくないとは自覚しつつ、宮城に入ってからのシーンは『風立ちぬ』ラスト15分間が非常に好きなのと全く同じ理由で好き。
生きねばならぬみたいな物語にどうも反感を覚えがちで、ほんとうに生きねばならねえと思ってんのか、どんな動機でそんな意志を込めてんだ、みたいな気分になる
— 之貞 (@ngsksdt) 2022年11月23日