``一意な文字列''

雑多な事柄

読んだり観たりしたもの (2018-05)

読んだもの

革命前夜 (文春文庫)
東独のくすんだ灰色という心象と鮮やかな音楽とが混ざりあって独特の色合いになっている。
これに影響されてバッハのパルティータ(マタイ受難曲がよかったのだが買えなかったの)と平均律クラヴィーアの CD を買った。ミーハーだ。
読み終えてからどうも定期士官に同情を禁じ得ず切なくなってしてしまった。自らの覚悟を職務に乗せて全うしようとする彼の姿が痛々しい。

ファイト・クラブ〔新版〕 (ハヤカワ文庫NV)
映画の方をふたたび観てそういえば原作読んでなかったなと思いなおして。とりあえず外でごはんを食べたくはなくなる。

神の棘I (新潮文庫)
神の棘II (新潮文庫)
『慈しみの女神たち』とずっと比較しながら読んでた。けどそれはナンセンスかなと思う。
神を愛することを選んだ人間と神を棄てることを選んだ人間が最後に同じ信仰(ディテールは異なる)に辿りつくというのは面白い。ただし神を愛することを選んだひとのほうが恵まれている感があり、後者のひとと同じくどうしてお前だけと言いたくはなる。
『慈しみの女神たち』は生活と思索の方面から描いたがこちらは信仰の方面から攻めたのかしらん。

決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)
物語の詳細を解説してもらうよりファンファーレを高らかに鳴らされてなんもわからん状態にされたほうがよかったのかもしれない。少なくともわたしはそういうほうがよいと感じることがわかった。

だれの息子でもない (講談社文庫)
ビタミンちくわ食べてみたい。

観たやつ

BROTHER [Blu-ray]
生きるの諦めてしまったヤクザはみんな『ソナチネ』っぽくなってしまう。

読んだもの (2018-04)

帝王の殻 (ハヤカワ文庫JA)
暴力の支配する場を支配するのは誰か。

戦時下のベルリン: 空襲と窮乏の生活1939-45
やがて来る混乱のための予習。
当然だが空から爆弾や砲弾が降ってきても生きているなら飯を食って排泄しないといけない。
労働者は出勤して労働し、公務員は出動してナチス社会に尽す。たまにクーデターもする。それが日常だから。
処刑されたり射殺されたり餓死したり爆死したりしてもそれが日常になる。
日常とは柔軟なものだ。

プロローグ (文春文庫)
文庫版がやっと出てくれたのを知ったので。和歌の語彙についての頻度分析が面白かった。
あとはよくある煙に巻かれるやつ。
解説も作品の世界観を流用して独特の雰囲気を出していて愉快だったが、解説なのかと言われると微妙な感がある。

エピローグ (ハヤカワ文庫JA)
煙に巻かれるとかそういうの以前の問題で、おはなしがよくわからなかった……。
物語が人間から独立してしまったので、人間(すくなくともわたし)からの理解を飛び越えたところにいってしまったのだろうか。

絞首台の黙示録 (ハヤカワ文庫JA)
死そのものを丁寧に(綺麗に、ではない)、説明的に描こうとした結果。『死して咲く花、実のある夢』の発展版だと思う。

技術書典4へ行った

techbookfest.org上記の systemd-nspawn 本が欲しくて行った。
完全に行動が遅く会場到着が13時半で、ノベルティもなければ会場は大変混雑とすべてが失敗であった。もっと早く行けばよかった。

systemd-nspawn 本については来月委託販売されるとのことで、手に入りそうなのは幸い。

読んだり観たりしたもの (2018-03)

飲酒していたら4月になっていた。2月分を早めに書いたツケが回ってきたのかしらん。

読んだやつ

暗い時代の人々 (ちくま学芸文庫)
伝記集なのかなと思っていたがどうも違う。アレントがその人を噛み砕いた結果を記述したような感じ。
雰囲気も規模も異なるが坂口安吾の『オモチャ箱』のようなカテゴリの内容か。

休戦 (岩波文庫)
人間へのリハビリテーション
なぜ終戦ではなく休戦なんだと思ったが、地獄だった戦争が終わってもその地獄を誰も理解してくれないという戦争が後におこったために、その幕間であったとの意味を込めたのかな。

あなたの魂に安らぎあれ (ハヤカワ文庫JA)
『膚の下』を既に読んでしまっていたので物語の伏線を気にすることなく気楽に読めた。破滅ではなく終末を迎える準備。

観たやつ

ラストエンペラー ディレクターズ・カット  [DVD]
甘粕大尉役の坂本龍一が狂人っぽかったので観たのだけど狂気はとくになかった。戦争映画によくでてくる日本軍人だった。

読んだやつ (2018-02)

ちょっと早いが今月はもうこれ以上増えないので。

天人五衰―豊饒の海・第四巻 (新潮文庫)
彼は見えすぎる目を持っていた。少なくとも彼自身はそう思っていた。
彼は見えすぎる目に頼りきり、見えすぎる目以外は信用しなかった。
見えすぎる目が嘘だとわかった彼は偽物の目を拒絶し、ついに自分も拒絶した。
あとには牧歌的な無がのこされただけだった。

恐るべき子供たち (岩波文庫)
ちょっとよくわからなかった。
恐ろしい子供たちがどうこうではなく、子供たちそのものが恐ろしいのか。

闇の奥 (岩波文庫 赤 248-1)
地獄の黙示録』がなんかまともにみえる。あっちは長大だけどこっちはコンパクト。

膚の下(上)
膚の下 (下)
これ買ってから三部作の最後を飾る物語と知ってやってしまった感があったのだが、読み始めたらそんなことどうでもよくなった。
設問に対する真摯な回答を生成するまでの記録。
鉤坂大尉すき。

OSC 2018 Tokyo/Spring へ行った

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OSC へ行った。
展示ブースが建物の低層階と中層階に分断されていて移動に困窮した。
現地への到着が遅すぎた感があり(2日目の14時ごろ)、到着したころにはボチボチと撤収の雰囲気がでていた。
とても、とても個人的な印象なのだが、OSS 系のブースよりも企業ブースのほうが勢いを増している感じがする。とはいっても OSC のブースはどこもとてもダウナーな感じなので、勢いが云々といっても圧倒されるようなものはない。
落ち着いていてよい。和む。

読んだり観たりしたやつ (2018-01)

読んだやつ

春の雪―豊饒の海・第一巻 (新潮文庫)
失なってからはじめて貴重さに気がつく。貴重であっても大切というものではない。あと破滅。

奔馬―豊饒の海・第二巻 (新潮文庫)
純粋さという主張で覆い隠された盲目。あまりに観念的すぎて空中に浮いている。

暁の寺―豊饒の海・第三巻 (新潮文庫)
破滅を眺めていたひとが破滅に足を踏み入れようとしてみた、が、やめた。神々しい汚辱。

観たやつ

タイタニック (字幕版)
グッゲンハイムさんになりたい。