読んだやつ
泥酔と宿酔のエピソード集(論考といったほうがいいか)といった感じで、最初は笑いながら読んでいたのだが、繰り返し泥酔と宿酔のエピソードやら何やらが出てくるうち、段々笑えなくなって来、ルドヴィコ療法的な状況になった。宿酔は人生の休憩といった言い回しが本書末尾のほうにあって、これはかなりしっくりくる表現だった。休憩を強制されないと休憩を取れないような場合、却って有り難がるべきが宿酔なのかもしれない。最大出力で動き続ける機械は定格出力を守って動く機械よりも甚しく壊れやすい。宿酔は意図せず訪れる強制的な自滅で、自滅によって休憩が得られる。
我が身を省みるにこれは情けないことだろう。自滅しないと休憩ができないなんて、自省するために自滅が必要ということで、自分自身を外部に放り投げていることでしょう。自身の制御を外部に委ねていることになるでしょう。それは多分生きてもいないし死んでもおらず、ただ動いているだけなのだ。
面白かった。『沈黙のリトルボーイ』が読みたかったのだけれど、表題作も面白かった。あとは『天地および責任の創造』と『改暦』が好き。共通点はなんだろう。諦めかな。
4月中ずっと読んでた。読んだなあ以上の感想がない。上巻末尾の神の国云々の章だけは面白く読めた。先生イングランド内戦中のグチャグチャ度合をふまえて省察しているんだと思っていたが、人間共が混沌に陥ることを時々前提にしていて、混沌に陥らないことを目指すが為にそういう振舞いを土台に考察しているとかそういうやつなんだろうか。
観たやつ
少しだけ、ほんの少しだけ音楽をかじってから観て本当に良かった。演者が何を言っているのかが大体解らないが、触れることは出来る。
凡庸であることを意識するのは本当に悲しいよなと主人公にひどく同情してしまった。奇(畸)人*1が出現したら凡人に出来ることは道を譲ることなのだろうが、凡人だって生きてゆくのだ、そんなことはドダイ困難な話で、ゆえに凡庸であることを意識し続けねばならなくなる。苦しいことだ。
課題映画。観れてうれしい。タランティーノが『ワーニャ伯父さん』をやったらこうなるみたいな印象で、中年文学だった。生きてゆくのはつらいが生きてゆくのだ的なやつが先生の映画で出てくるのは新鮮だった。
こういうクーデターが成功に終わるのを描くこともあるのか。史実だもんな。クーデター主犯の将軍がガッツのある悪役でよかった。
保衛隊のエラい人が良い演技をしていてよかった。
コザ暴動が描かれていると知って観た。かなり良かった。暴動に舞踏が合わさるのは『ジョーカー』以降の映画なので仕方ないか。ガケやガマがだいたい『沖縄決戦』で見たことのあるやつ*2だったり、ボロをまとった幼子があちこちうろつきまわったり*3、どことなく『沖縄決戦』の影響を受けている印象があった。ドスの取扱や水責めなどの暴力描写に気合が入っててかなりよかった。
主人公は三人居て、陽と隠と狂言回しというところか。陽と隠というのは態度や立場というわけではなく、そもそもそういう単純な描かれ方をしてなく、役割のはなし。狂言回しの人は物語を進めはするけれども人間としては(主要人物間の描かれ方としては)傍観者と言ってよいような立場でしか無いように見え、暴動のあたりから物語の根幹を加速させるために表に出てきている。なので暴動までは積み上げで、暴動以後は速度がすごい。
「宝」とはなんだったのだろう?祈り、堪えて生きるということそのもの?叫び?『怒り』とテーマが似ていた気がしなくもない。
女版『クラッシュ』かと最初のほうは思ったが、最初以外『クラッシュ』の要素はなかったように思う。チタンは遺伝するんだなあ。感想を書いていたノートにはネタバレ要素しかなかったので、引き写すのはやめておく。
韓国の氏族?出生地?の繋りって大変なんだなとおもった。
面白かった。けれども『仁義なき戦い』を 4 -- 5回見直して漸く関係性がわかる程度にはこの種の関係を読み取るのが下手糞なわたしなので、物語の殆どを読み取れていない。抗争が終わりつつある頃からのシンプルになったところからが「観た」というべきなのだろう。けれどもそこから「観た」としてもウワアすげえやとなる。



















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