``一意な文字列''

雑多な事柄

読んだもの (2022-09)

アマニタ・パンセリナ (集英社文庫)
『雑草で酔う』で原点のように挙げられていたので。終章がアルコールで終わっているのがたまらない。

テスカトリポカ (角川書店単行本)

かなり好き。『ゲームの王国』のようなテンションがずっと続いてくれ、濃厚で、圧倒される。物語が進むにつれて物語がどんどん発散してゆくのでどうなっちゃうんだろうと不安になったが、いきなりやってきた猛烈な破滅で終局を迎え、最後まで圧倒された。風呂敷の畳まれ方が雑すぎるみたいな書評があったが全然気にならなかった。

変身 (新潮文庫)
鬱と拒食とセルフネグレクトの話かと思った。

城 (新潮文庫)

読んだやつは表紙が違うのだが、新潮文庫でかつ訳者が同じなので中身はこれだろう。どうも読んでて目がツルツル滑り、非常に困った。

審判 (角川文庫)
これもだいたい『城』と同じ感想なのだが最後のほうの門番の話題は面白かった。どういったものを面白く感じるかで目がグリップするか透けて見えてしまい切ない。

変身・断食芸人 (岩波文庫)
カフカを読んでるんだと飲み友達に話したら進められた。
『変身』はこっちのほうが読み易かったかも。
『断食芸人』のほうは『日本文化私観』の「人工の限度に対する絶望から、家だの庭だの調度だのというものには全然顧慮しない」みたいな芭蕉についての一節を思い出した。