``一意な文字列''

雑多な事柄

2023-01-01から1年間の記事一覧

読んだもの (2023-12)

『災難の顛末』と『清水夫妻』が好き。どちらもオチが自分本位なところに行き着くからで、我が身や振舞いを省み寒気がするからだ。 買ったやつと表紙が違う。『新宿祭』が一番好き。新宿騒乱が新宿ソーラン(節)になってしまうのがよい。 村上龍っぽいなあ…

読んだり観たりしたもの (2023-11)

読んだもの 過去へメッセージを送るための理屈とその結果が物語のミソで、他のナラティブなところは物語を物語とするためのウワモノでしかないような気がした。 しかし娑婆で起きた問題は「ホットライン」の成果によって無かったことになる一方ナラティブな…

読んだもの (2023-10)

ずいぶん前に本屋でハードカバーのものを見、いつか読みたいなと思っていたもの。文庫になったことに気付いたので読んだ。当然のように凄惨な気分になる本である。システマチックに人間を大量死させるパイオニアはボリシェヴィキだった点とそれを踏襲したナ…

読んだり観たりしたもの (2023-09)

あまり新しい本を読めなかった一ヶ月だった。事ある毎に泥酔していた為だと思う。泥酔している時は馴染みの本ばかりを読んでしまう。泥酔しているというのは正常な状況ではないので、状況との均衡をとるために馴染みの本を手に取ってしまうのだろう。 読んだ…

読んだもの (2023-08)

書いててハーモニーに言及しすぎだと思った。原風景が透けて見えるね。 読んでいる端から目が滑っていってしまった。酒飲みすぎてとうとう頭がおかしくなったのかと思った。要素要素で『ハーモニー』の技術的な元ネタのようなものが出て来、伊藤計劃は勤勉だ…

読んだり観たりしたもの (2023-07)

読んだもの 今年の訳解らん枠。読めば読むほど何がなんなのかわからなくなった。これまでの訳解らん枠はピンチョンが筆頭だったのだけどこの本のためにソローキンがトップに出てしまい、世界は広く、わたしはまだまだ何も知らない。「青い脂」というのは読後…

読んだもの (2023-06)

新左翼版の仁義なき戦いという感じだった。ただし仁義なき戦いでいえば頂上作戦のころで終わっている。結末がどうなったのか気になるところ。両派とも今もなお存続しているので結末は到来していないのかもしれない。 実際に読んだやつとは表紙のデザインが違…

読んだもの (2023-05)

しょっぱい境遇を強いられる人々のしょっぱい生活の数々という感じだった。『東京の下層社会』を先行して読んだせいでそっちの認識に引き摺られてしまった。出てくる土地柄の背景が先行資料で把握できていたのはよかったかもしれない。 これ安吾のエッセーで…

読んだもの (2023-04)

最後まで当初のテンションが続いていたらすごかったのだが、大阪に入ってからダレてしまった感じがする。特に結末はあまり綺麗にオチておらず、疲れてしまったのかしらん。気楽に読んでところどころの狂歌のうまさにビックリするという読み方が丁度よいなと…

読んだもの (2023-03)

今月はあまり本を読めなかった。いっぽうで積読は増えてゆく。居室に平積みしていた本をなんとかしようと本棚を買ってきて突っ込んでいったらもうだいたい埋まってしまって再び平積みされてゆくのが避けられなくなった— 之貞 (@ngsksdt) 2023年3月5日 酒席で…

読んだもの (2023-02)

完全に酔っ払っているが手元の本が数式で語る本のため数式に当たる度に酔いが下がって助かっている— 之貞 (@ngsksdt) 2023年2月10日 などとほざいていた割に*1いちばん面白いと感じたのは構成的社会契約論のくだりだった。 線型代数的(グラフ理論的といった…

読んだもの (2023-01)

ほかの月の記事に比べて文章がミッチリしているのは正月休みがあった為で、労働は文章を書くという基本的な表現技能すらも奪い取ってゆくのである。その証拠に正月休みの間に読んだ前半3冊以外はいつもの調子になっている。 去年末くらいから読んでた。2,000…