``一意な文字列''

雑多な事柄

読んだもの (2022-04)

言語が違えば、世界も違って見えるわけ (ハヤカワ文庫NF)
面白かった。表現できる対象そのものには言語の間で差は無い(と考えられる)が、表現の「し易さ」には言語によっても時代によっても結構差があるね、というのをとうとうを説明してゆく内容と読んだ。

浅草キッド (講談社文庫)
映画のほうが気になっていたが、そいつを観る為に Netflix のアカウントを作るのもなあ、と思っていたところで本屋に平積みされているのに気がついて。歴史の資料みたいな感じで読んだ。

暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

非常に面白かった。確かにとくに何か指針を示すものではないが、こういった誘導をされることである種の救いのようなものが得られたような気がする。この本の影響で『パンセ』を買ってしまい、あまりの厚さに当惑している。
虐殺器官とプラットフォームの断片的な描写でしかボードリヤールについて知らなかったが、本書で取り上げられている内容をみるにとても面白い思想だと思った。

なめらかな世界と、その敵 (ハヤカワ文庫JA)
文庫化待ってました。ありがとうございます。『ひかりより速く、なめらかに』が好き。なめらか、というキーワードから表題作に何らか連絡するのかと思ってたら全然そんなことは無かった。どうしても自分の罪を告解するみたいな描写があると好きになってしまい、これは何故なのだろう。そういう欲求がじぶんにもあるのだろうか。