``一意な文字列''

雑多な事柄

読んだり観たりしたもの (2024-12)

読んだもの

反逆の神話〔新版〕 「反体制」はカネになる (ハヤカワ文庫NF)
お前達が敵視したり逃避したりしたかった「体制」はお前らが採った手段に比べて決して劣るものではなかったね、結局お前らの思想は思想のレベルでしかなくて何かを解決するような地に根の張ったものではなかったね、みんなそれに気付かなかったか気付いていない振りをしていたのは、ンフフ、まあそれはそれとして現実に即した最適解を見出そうじゃないか、そんな感じ。思想のほうを優先しすぎて現実のほうをアンポンタンにしてしまうのはなんだか普遍性があって笑えなかった。

新装版 なんとなく、クリスタル (河出文庫)
本文と註との関係はまあ対訳みたいなもんではないかなと思った。註が和文で本文が外文だ。本文が外文のように感じるのは読み手(わたし)が本文の文化的風土の外に居るからだ。
最後のデータはオーウェルの『1984年』でいうニュースピークの文法解説みたいなもので、主人公がラストで浮かべた上品な婦人のように主人公「は」成れるかもしれないが、他は駄目だろう、というニュアンスが有ると読んだ。今の情勢がどういった回答を与えたかは知らないが、こういうソフィスティケートされた生活は今でも有るような感じはする。裾野は減ったのかもだが。手に入るモノとそこにくっついてくるブランドは変わっただろうが、そういったことを意識して評価して体感する階層とそこに追随する階層という構図は、クリスタルがどうこうという当時と今でも然程は変わっていないと思う。

サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)
面白かった。モチーフが解るというのは良いものだ。NTP サーバは独立かつ自律的に運営されているものを使おうと思った。

観たもの

羊たちの沈黙
小林源文あたりの漫画でよく目にする四連の看板の元ネタっぽいものが知れてよかった。

ハンニバル (字幕版)
今回観たハンニバル系映画のやつでは一番好き。初っ端のゴルトベルク変奏曲に合わせてのカットアップでやられてしまった。映像もいちいちキモくて最高だった。

レッド・ドラゴン (字幕版)
レイフ・ファインズの怖いときの顔が『シンドラーのリスト』のアーモン・ゲート役のときのそれと全く同じで怖かった。

ドクター・スリープ(字幕版)
『シャイニング』のオマージュのシーンで逐次笑ってしまって忙しかった。真面目に観れなかった。息を吸い取る屍者みたいなのは印度哲学感があった。

チャイナタウン [Blu-ray]
タバコモクモク映画。中国人街がカオスと不条理の代名詞になっていたように思うが、その意味合いが活きてくる場面はそんなに無かった。

ビッグ・リボウスキ [Blu-ray]
大好き。今年観た映画の中でいちばん好き。彼らにとってのボウリングのようなものが俺にも欲しい。