``一意な文字列''

雑多な事柄

読んだやつ (2014-12)

本当の戦争の話をしよう (文春文庫)
 戦争を描く物語にはものすごく大雑把に分けると

  1. 悲惨さなどを扱うもの
  2. 勇猛さなどを扱うもの
  3. 人間の肉体を扱うもの

の三種類があると思っていて、この本は人間の肉体を扱っているやつに該当する。人間の肉体を扱う物語に関して、他には「慈しみの女神たち」が知っている中であてはまると思っている。

オブ・ザ・ベースボール (文春文庫)
 2014-11-30 - ``一意な文字列''でも書いたけど、読んでてキレそうになった。私は円城塔の著作を読む際には理解や解釈を放棄して読むことにしているので(なんとでも罵るがいいさ)、まさか読んでて感情的になろうとは思わなかった。そしてこの態度は下に収録されている解説によってボコられることになってしまい、悲しかった。

後藤さんのこと (ハヤカワ文庫JA)
 おもしろかった。何が面白かったかはもう忘れた。表紙の人物を後藤さんだと思っていたけれど見当違いだった。

2014-11-30

 ふと思い立って、今日一日を文字に起こしてみることにした。
「今日一日」というくせにまだ2014年11月30日は終わってないけど、この記事を書いたら寝るので、まあいいだろうという感じがする。

 12時頃起床した。
 寝たのが確か2時頃なので、10時間程寝ている事になる。0時30分頃から2時頃までウイスキーを飲み飲みしてたせいで、目覚めはとても悪かった。
本当は早く起きて「フューリー」を見に行きたかったけれど、起床の時点で諦めた。

 12時30分頃に昼飯を食べた。

 13時から17時45分まで、ぼんやりしたり、本を読んだり、インターネットしたりした。
 文春文庫のやつで円城塔の「オブ・ザ・ベースボール」を読んだ。もっとも、表題作のほうは読み終えていて、今日読んだのは同じく収録されている「つぎの著者へつづく」の方だった。読んでてわけがわからなくなってキレそうになったけどなんとか読みきった。おもしろさを解する程に私の知性は成熟していない。
 インターネットのほうは、昨日からの「フューリー」熱が冷めなかったので、ひたすらグーグルで撃破された戦車の写真を眺めていた。"tiger knocked out"とか"reichstag tiger"とか"T34 knocked out"とかいう文字列を検索窓に放り込んでいた。撃破された戦車を眺めていると、蝉の抜け殻をみているような気分になって、虚無感が出てくる。脱出しそこねた乗員の遺体が横たわっていたり引っかかっていたりする写真を見ると虚無感を飛び抜けて悲惨さが割り込んでくるけど、全てのハッチが開いた状態で廃墟の中に埋まってる戦車を見ていると、夏に草の茂みの中で転がってる蝉の抜け殻をみているような感覚を得る。
 途中、「フューリー」の予告映像の中で、移動するシャーマンをティーガーの砲口が追いかける描写があったことを思い出して、ティーガーの砲塔回転速度は遅かったはずだけど移動するシャーマンに追いつけるものなのかわからなくなったので、ティーガーの砲塔回転速度(エンジンからの動力をつかっても一周するのに一分掛かったといわれる。資料とかは特にないので信じるに値しない情報だ)を体験したくなり、メモをした。


 17時45分頃から18時まで「笑点」をみていた。

 18時頃から20時頃まで、生活をした。晩飯を食べたり、風呂に入ったり、インターネットをした。

 20時から22時まで、グランツーリスモ2で遊んだ。私の環境ではいまだに数字がつかないPSが動いている。テレビは91年製で、きっと冷戦の終結を経験しているはずだ。

 22時頃から虚脱感に苛まれはじめたのでグランツーリスモ2をやめた。そのあとまたインターネットをしたり、.vimrcの先頭に

scriptencoding utf-8

を加えたりした。

 そして今に至る。首が痛く、肩も凝っていてしんどいので、寝る。

読んだ、観た

風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (岩波文庫)
 筆者本人がそう言ってるからかもしれないけど、エッセーを読んでるのか小説を読んでるのかがわからなくなってくる。どちらも好きなのでどちらでも構わないけれども。

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)
 「日本三大奇書」といわれているので「ドグラ・マグラ」的文書かと思ってたらまるで違った。

ソナチネ [DVD]
 暴力を求めるなら戦争映画を見るほうがよいということを学んだ。

読んだ

 読んだ。

新・自然科学としての言語学―生成文法とは何か (ちくま学芸文庫)
 希望と現実との乖離に対する憐憫を込めて。

UNIXという考え方―その設計思想と哲学
 ためになる。歴史を感じた。

死して咲く花、実のある夢
 生と死との間には廃墟がある。

シャイニング〈上〉 (文春文庫)
シャイニング〈下〉 (文春文庫)
 飲酒が怖くなった。あと所々で刺さる(物理的な意味ではない)描写があってつらかった。

思想の転換

なにをしたかという痕跡をたまにはインターネット上に残したくなるし、またインターネット上から消したくもなる。最近は前者の方へ意識が向いているので、痕跡を残すことにした。

 という事を以前書いた。ところが現在は後者の方へ意識が向き始めたので、見るに耐えないと感じた記事をいくつか消した。
 自発的に意識を転換するならともかく、状況とかによって意識が勝手にあらぬ方向へ向き始めるのは勘弁して欲しい。身の回りのあらゆることに対して不安しか無い中で唯一不安無しに向き合えるのは自分自身くらいだと思うのだけれど、そんな自分すらも不安の対象になるのは苦しさしかない。もっと朗らかに日々を送りたい。