``一意な文字列''

雑多な事柄

読んだり観たりしたやつ (2024-05)

読んだやつ

異文化コミュニケーション学 (岩波新書 新赤版 1887)
韓国ドラマが面白い、何が面白いかというとリアルに基づくコミュニケーションの写実性の高さとその描き方のうまさだ、これを題材にコミュニケーションを議論してみよう、といったもの。COVID-19 の副産物が面白さに気付く切っ掛けだったとのことで、疫病は本当に文化にも影響を刻み込んでくるのだな。共感というのは他者に寄り添い同化するというもので、どうにも耳が痛かった。

言語哲学がはじまる (岩波新書)
これを読んでから論理哲学論考を読めばよかったな。知らない分野の文章を読むときは先達があったほうがよいという学びを得た。

炒飯狙撃手 (ハーパーBOOKS)
読んでてお腹が空いた。

観たやつ

ゴジラ-1.0
銀座が吹き飛ぶシーンが庵野爆発だったので感動してしまった。一方でわかりやすい物語だなあと思った。わかりやすい物語を摂取するとどうにも不安になる。本当にこれでよいのだろうかといった気分になるためだ。
バラバラの人々が家族として一緒に生きてゆくことの情緒や困難さ、生きねばならぬといった態度、罪悪感を抱え傷付いた人間が苦しみもがく事とそれに対しての救済、そんな感じのものをうまくパッケージ化した物語で、時代精神に見当った感じだ。秀作だと思った。