OSC 2017 Tokyo/Fall に行った
OSC 2017 Tokyo/Fall へ行った。どうも一年ぶりの OSC らしい。
今回もセミナなどへはゆかず、ブースをウロウロするにとどめた。
今回初めて懇親会にも参加したが、激安価格で大量に飲酒できてとてもよかった。コスパが大変良い懇親会だった。
こういうイベントはブースやセミナももちろんよいのだが、やっぱり懇親会がいちばん面白い。
ひとは懇親しているときが面白い。酔っ払っているとなお面白い。
読んだり観たりしたやつ (2017-08)
読んだやつ
あまり印象に残っていない。こういうたぐいの本を読むといつもこうだ。
『春と修羅』を読んでみたくて買った。
詩集みたいなのを読んだのはこれが初めてだったのだけれど、小説の文面を読むよりも遥かに光景が想像しやすくて驚いた。
肝心の『春と修羅』を含めてあまり印象に残ったものはないが、『永訣の朝』が収録されていたので満足した記憶がある。
劇場公開してるやつを観はぐったので。
台本を読んでるような感じで、小説という舞台で物語をうまく描けていない印象を受けた。
円盤を買うべきかなあ。
迷える主人公の導き手になるのかなと思った少女がアッサリ退場するのはよかった。
それ以外はふつうのディストピア小説。「ふつうの」「ディストピア」という響きがディストピアっぽい。
面白かった。空想の世界体系をどうやって肉付けしていくかという証跡。人間がいない。概念。
読んだり観たりしたやつ (2017-07)
読んだやつ
『イェルサレムのアイヒマン』的なものを求めていたが、とくにそういうものではなかった。
アイヒマンはみんなの中にいるのではなく、みんなの中にはアイヒマンになってしまう人がいて(しかも多かったりする)しまう。アイヒマンにならないように頑張りましょう。というのが本書後半のほうで、それ以外は忘れた。
坂口安吾がたびたび言及する『ボンボン』を一度読んでみたくて買った。円城塔から数学や物理学やコンピュータを引っこ抜いた感じがする。
こっちは小栗虫太郎から衒学趣味を引っこ抜いた感じかしら。何も考えずに摂取できるのは上のほうだと思う。
漫画だけど非常に感銘を受けたので。いつか足を踏み入れるかもしれない非日常。『失踪日記』も名作。
文庫版は既読でありつらい思いをしたのだが、新装版に書き下ろされたもっとつらそうな短編(表題作の後日談!つらくないわけがない!)があるとのことなので再読。
色彩豊かに彩られた思い出を振り返りながら灰色にくすんだ現実のなかを色彩豊かに彩られた未来を目指して生きる少女の首筋を銃弾が貫いて終わり。これが切ない以外のなんであろうか。史実のユーゴ紛争であったもっと凄惨な状況に陥らなかっただけでもよかったのかもしれない。
観たやつ
心や精神や信頼や記憶はあてにならない、あてになるのは肉体だ。『血と骨』に似ていると言えなくもない。