読んだやつ
後世から歴史を振り返ればあのときこうすればよかったのではないかと推測が建てられることは必然で、そういう読み方をしてしまうと無益になる。
大きな組織でこのような失敗を積み重ねた結果このような帰結を得たというノウハウ集的な読み方をすれば有益かもしれないが、そこまでの展望を持てるほどの背景が私にはない。ゆえにあまり読んでて学べたことはなかった。
マスコミが嫌いになる。が、そういう読み方をしてしまうことは筆者の意図ではないと思う。
自分の脳味噌をつかって自分で判断していかねばならないが、自分で物事を判断するのは難しいし、なにより疲れる。
猥談、爆雷、飲食、爆雷、修理、猥談、爆雷、修理、爆雷、死。
映画版がほんとうにすごい映像だということがよくわかった。
よかった。おまえのその選択は本当に正しかったのかと問う物語の集まり。
大刀洗さんの行動力に驚かされる。知るとは何か、伝えるとはなにか。
これも上と同じく知ることと伝えることの疑念があるが、表題の「真実」を問う意味もある。真実とはなにかという問い。
ヨヴァノヴィッチ氏の登場で『さよなら妖精』と否応なくリンクさせられウオオオとなった。
最高以外の感想がない。物語としてもドキュメンタリーとしても一級品。
これについても改めて岡本喜八版映画の凄さを痛感させられる(最近撮られた方は未観なのでわからない)。