読んだやつ

ソバーキュリアスというものを知ったので。
ここまで自分で自分を大切に扱えるようであれば酒に頼らない生き方は充分に可能だろうよと思ってしまった。自分が自分であることを止したいという気分にならないのかな。消滅願望からくる飲酒というものがあると思うのだ。消滅願望というのは希死念慮とは似ているがもっと淡々としたもので、客観性を得る為のものでもある。しかしまあ飲酒の薬効めいたものをクダ巻き始めた時点で本の内容からはズレているのだ。
町田康『しらふで生きる』を通じて得られるもののほうが私には性に合っている。町田康が素面を狂気と呼び狂気に足を踏み入れてみるか(これも "sober curious" だよな)といって断酒を為し得たみたいなやつを指す。

カネが化けて出てきて裕福とは何かを議論する話と蛇の化け物に愛憎を突き付けられる話とが好き。

面白かった。awk のちゃんとした例をもしかしたら初めて目にしたかもしれない。今迄付け焼き刃で使ってきたことがよくわかる。
UNIX v6 だ PDP-11 だといった話までが特段濃く、それ以降はなんだか薄いような気がした。これがボリュームゾーンだったのだろうか。Plan 9 の話がもっとあると良かった(市場に負けた以外に今ほぼ省みられていない理由は無いのかなと思う)。
カネと時間と余裕とが往時に比べて無いように思われる昨今*1で Unix のような文化圏を育む土壌を再現できるのかという考察において結局そういう土壌は個人が最初に芽吹かせるので絶望するなという〆だった。全くそういうものかもしれない。芽吹いた後は集団が育ませることもある。救いのある考察だと思った。
観たやつ
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こいつをストイックかつシンプルにしていったら『ソナチネ』になりそう。北野武の初期の映画はゴタールの影響がデカいんだろうなということがよくわかった。ただしこの映画の主人公は北野映画のように死にたがりではないので、自殺の直前にうろたえて心外のまま爆死するし、文学を作ろうとする。

張り合いのない人生を歩むはずだったアンチャンが張りの有る人生を束の間目にしモノにし、祭が終わったので張り合いのない人生に戻りそうになるところ、それにウンザリしていたので全てを巻き添えに爆心地になった、そんなかんじ。エンターテイメントが生身の力を有していた時代の映画だと思った。現代はもっと細分化され綺麗になったと思う。善悪の判断は知らない。

もしかしたら以前観たかもしれない。義憤に駆られた北朝鮮の特殊部隊の人々が大変良かった。
*1:これ本当なのかと思わないでもないが比較に足る材料を持ち得ていない