``一意な文字列''

雑多な事柄

読んだり観たりしたもの (2025-06)

読んだもの

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

『プラットフォーム』で主人公が自分や周囲の人物には世代や産業の再生産が不可能だと悟る場面で手元にあった文庫本がミラン・クンデラで、たぶんこれだったんじゃないかと思って読んだ。かなり好き。ウエルベックはフランスにおけるミラン・クンデラだった(こう書くとミラン・クンデラ自体フランスで暮らしているのでややこしくなるのだが)。
この人は犬を安楽死させることが出来たが、ウエルベックは犬をトラックに轢き殺させたり弓で射殺させたりする。犬と人間との関係性の見出し方は両者ともに似ているのに、生命の扱い方に差が出る。面白い。

ルトワックの“クーデター入門"

三島事件が一部の官僚によるクーデターの失敗事案として挙げられていて、一部の官僚によるクーデターねえ、ウフフ。

観たもの

獄門島

『トリック』の椎名桔平回のオマージュがオマージュとしてかなり元気いっぱいだったことが判って良かった。

用心棒

情勢がヤバくなってきたら素早く逃げてしまうサムライが好き。こうでありたい。

椿三十郎

仲代達矢の眼光がすごい。

連合艦隊

静かな時代の鴨川が映っていて良かった。

隠し砦の三悪人

お姫様の眼光がすごい。

影武者

面白かったはずなのだが、何故か感想が無い。

乱

今月観た中では一番好き。二度の攻城戦のシーンで持ってゆかれた。重厚な音楽のみが流れ只々者共が蹂躙されてゆく光景の恐しさよ。

どですかでん

なんだか幻想の中で発狂している人々ばかりが出て来、とても痛々しい。しかし傷として残ってしまう映画ではあり、今でも時々ふと思い返してしまう。不愉快な情景は傷となって俺はその傷を延々なぞるが、これは『トカトントン』と同じ扱いなのだとしばらく経ってから気付いたのだった。