調子を崩して書くのが遅くなってしまった。遅くなってしまった割には特に読む量は増えていない。
読んだもの
モービィ・ディックはデカくて恐ろしい。それを書かんとする為の怒涛の文字量だったのではと思った。『オン・ザ・ロード』を読んでて思ったが一時期迄の(というよりある種のジャンルの?)アメリカ文学においてはデカくて恐ろしいものについてひたすらペンを取っているな印象があり、その筆頭が北米大陸なのではと感じている。モービィ・ディックも鯨の形をとった北米大陸ではないのかしらと思った。
良かった。読みやすかった。後書きを読んでて始めて気付いたが、読み易くて気持ちの悪いこの感じは本邦でいうと米澤穂信だ。
江戸川を渡ったら下総国から武蔵国?隅田川はどこにいった?(確か隅田川以東が武蔵国に入ったのってけっこう最近ではなかったかしら)という程度の知識しかない状態で読むと痛い目をみるということがわかった。京に戻ってから以後のところはボンヤリ読み飛ばしてしまって申し訳のない気分になった。解説を読んでやっと書いてあることがわかったという程度の教養しかないのだ。