``一意な文字列''

雑多な事柄

読んだり観たりしたもの (2021-07)

読んだもの

貨幣論 (ちくま学芸文庫)
『責任という虚構』に影響されて。カネの存立には具体的な根拠などなく、未来永劫にわたる信用への期待にもとづくものなのだ、というものと読んだ。もし今後マルクスを読む機会があったら副読本として手元に置いておくと便利そうだと思った。
便利な道具はその存立に根拠がなくても慣習が機能していれば不便なく使うことができる。

白鯨(上) (新潮文庫)


とくに Docker への知見はない(当然だ)。
表紙のデザインが違う。もっと猛々しいものだった。イシュメールたちはナンタケット島から捕鯨に出港した。俺は活字の海に投げ出され、活字の塊の波に飲まれアップアップしている。とにかく俺は鯨が好きなんだ、鯨と捕鯨について語らせやがれ、という筆者の溢れんばかりの気持ちを感じる。

生誕の災厄 新装版
いつだか読んだ『生まれてこないほうが良かったのか?』はこれのついでに読むつもりのものだった。良いフレーズがいくつもあったが読み終えたらどこに何があったか全部忘れた。付箋を貼るようなものでもないと思われ、とにかくこの本を読めば良いフレーズが得られるという軟派な印象を残しておくに留めようと思う。

観たもの

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』劇場先行通常版 Blu-ray
映画館で観た。伏線が全然回収されていない……と愕然としていたら三部作のうちの第一作という事を知って安堵した。わたしはガンダムについては素人である。
敵を迎撃する友軍の流れ弾(?)で市街地がメチャクチャになり人々が巻き込まれ死傷してゆくのは空襲国家であった日本の諸都市でも見られた光景のはずで、ああ銃後の生活も悲惨だよな、と思った。
劇中で描かれる主人公の内情を知るには逆シャアを観るとよいと有識者に勧められたが一夜漬けではどうにもならず、残り二部作のなかでなんとか素人にもわかるかたちで説明してもらえると嬉しいなあ、どうだろうなあ。無理かなあ。勉強しなきゃだめかなあ。