``一意な文字列''

雑多な事柄

読んだもの (2020-06)

もう今月は増えないと思うので6月終了まで1日強あるが書く。

ペスト(新潮文庫)
時期柄。中世が舞台だと思っていたのだが思いっきり現代(WW2 以後という意味で)が舞台だったのでびっくりした。

皆勤の徒 (創元SF文庫)
横文字を使わず漢字が与える感触だけで SF をやるとこんなにおどろおどろしいものになるのか。と解説を読んで思った。
読んでる途中は『黒死館殺人事件』をグロテスクに煮詰めたらこんなふうになるんだろうかと考えていた。

ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々 (ハヤカワ文庫NF)
言い方が悪いことは自覚しているがサイモン・シンのドキュメンタリー的なおもしろさがあった。昨今の疫病が身体をグチャグチャに「崩壊」させるようなものでなくてよかった……。

銀齢の果て(新潮文庫)
好き。全ての若者達に宣戦布告する、までやってくれるとは思わなかった。満州からの持ち帰り品で武装するのは『オールド・テロリスト』(こっちのほうが新しい作品だが)よろしくお約束の領域なのだな。