``一意な文字列''

雑多な事柄

読んだもの (2020-05)

魔の山〈下〉 (岩波文庫)
やっと読み終えた。結局誰も治ってなかった。営々と積み重ねてきた教養や省察が戦争の勃発と共に榴散弾で吹き飛んだんだろうなというところで終わってしまった。戦争に対してこの物語はあまりにも無力。

ワン・モア・ヌーク (新潮文庫)
一部の人間の桁外れの異能さが物語の根幹を支えてしまっているのは虚構とはいえ少々脆弱すぎやしないかと思った。でも面白かった。

銀河ヒッチハイク・ガイド 銀河ヒッチハイクガイドシリーズ (河出文庫)
最高。読むモンティ・パイソン
ハイテンションなコンピュータが音声と紙テープにハイテンションな言葉を出力し続ける事にクソと悪態をつくシーンでしばらく笑い続けた。

人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA)
部屋にデカい岩が突然現れる話が好き。解説も含めて好き。

ゴドーを待ちながら (白水Uブックス)
虐殺器官』での言及で存在を知ってから数年越しに読んだ。
太宰や三島の戯曲を読んでも思ったのだが台詞とト書きのみだとわたしはうまく光景を想像できない程度の貧弱な想像力しか無いようだ。劇で観たいな。