摂取
読んだもの 文学というよりはルポタージュみたいだなと思った。登場人物が全員「労働者」なのがつまるところなんだか虚しい。 好き。村上龍の描くコミュニケーション。暴力も殺人も会話もみんなコミュニケーション。 助詞がメチャクチャになる語法に規則性を…
まだ1月終わってないけどもうこれ以上増えないと思うので。 読んだもの いきつけの飲み屋で相席になった太宰と三島とがゴッチャになってた人からおすすめされたので読んだ。 サイコパスみたいな警官の行きつく先がなんだか中途半端だったような気がする。 戦…
某豚が虎を泥と油と垢まみれになってのたくらせる漫画に影響されて。何年越しの原作読破だろうか。 某豚漫画からの先入観があるため文書から受ける印象との違いに驚いた。この文章からあの漫画を描き出す宮崎駿は凄い。 ハーゼ大佐が原作では少佐となってい…
まだ11月おわってないけどもう増えないので。 日英語表現辞典読んでるけどこういう類の本を読むと充足感やおもしろさというよりは不安や恐怖をおぼえてしまうということがわかった— 之貞 (@ngsksdt) 2018年11月1日 不安や恐怖をおぼえてしまうのは未知だった…
また月を跨いでから書くことになってしまった。 読んだもの 「わたしの見ている赤色とあなたの見ている赤色は違う」みたいなやつの原典を読んでみたくて。 いろいろ読みとばしてさっぱり頭に残ってない。上の文言みたいなのも出てきたか覚えてない。なんのた…
もう10月になっちゃったけれども。 読んだやつ 土木工事は大変。 表題作が好き。 単行本は既に持ってるが文庫落ちしてくれたので。とくに新しい発見はない。 表紙買いした。まだ読んだことのなかった坂口安吾の作品が収録されていたので満足。 観たやつ 閉鎖…
伊藤計劃とか神林長平とかを読み返してばかりいたせいで新しい本を買っていないように思っていたためここに新しい記事を加える気にもならなかったのだが本を買った履歴を読み直していたら新しい本を買っていたようなので記憶を掘り起して書く。 といっても2…
まだ7月終わらないけどたぶんもうこれ以上本増えないので。 宮崎駿に影響を受けて。 方丈記に沿って灰塵と化した東京を物語るのだとばかり思っていたが著者の方丈記考察だった。 良い本。爆撃で壊滅してゆく東京都下の生活について。 家が焼失して掘っ建て小…
先月は蔵書(なんていうほど大したものでもないが)の整理みたいなことをしていた影響で未読の本を購入するということはなく、既に持っている中から読むということを繰り返していた。 本棚のスペースがなくなってきたので単行本版から文庫版に書い替えるとい…
読んだもの 東独のくすんだ灰色という心象と鮮やかな音楽とが混ざりあって独特の色合いになっている。 これに影響されてバッハのパルティータ(マタイ受難曲がよかったのだが買えなかったの)と平均律クラヴィーアの CD を買った。ミーハーだ。 読み終えてか…
暴力の支配する場を支配するのは誰か。 やがて来る混乱のための予習。 当然だが空から爆弾や砲弾が降ってきても生きているなら飯を食って排泄しないといけない。 労働者は出勤して労働し、公務員は出動してナチス社会に尽す。たまにクーデターもする。それが…
飲酒していたら4月になっていた。2月分を早めに書いたツケが回ってきたのかしらん。 読んだやつ 伝記集なのかなと思っていたがどうも違う。アレントがその人を噛み砕いた結果を記述したような感じ。 雰囲気も規模も異なるが坂口安吾の『オモチャ箱』のような…
ちょっと早いが今月はもうこれ以上増えないので。 彼は見えすぎる目を持っていた。少なくとも彼自身はそう思っていた。 彼は見えすぎる目に頼りきり、見えすぎる目以外は信用しなかった。 見えすぎる目が嘘だとわかった彼は偽物の目を拒絶し、ついに自分も拒…
読んだやつ 失なってからはじめて貴重さに気がつく。貴重であっても大切というものではない。あと破滅。 純粋さという主張で覆い隠された盲目。あまりに観念的すぎて空中に浮いている。 破滅を眺めていたひとが破滅に足を踏み入れようとしてみた、が、やめた…
まだ12月終わってないけどもうこれ以上増えないので。 生存と生活に追われてなにも摂取できなかった。 読んだやつ 『ドグラ・マグラ』っぽいなあと思ったがオチが作中で明示されてるだけでとくに共通点はなかった。 不条理でも諦観でも絶望でもなくてこれは…
まだ11月終わってないけどこれ以上増えないので。 読んだやつ いっかい読んだだけではよくわからない。読んでるときはわかった気になったけどよくある幻想だ。 面白かった。文化の側面からオンラインでのコミュニケーションを評価していく本。 恥ずかしなが…
読んだやつ 破滅するために破滅に進んで破滅してすべて破滅させるという快挙。ここまでやってくれると読んでて嬉しい。 ところどころで挿入される写真はどうすればいいのだろう。なんか本文に没入できなかった。 観たやつ 佐々木大尉性がある。佐々木大尉性…
読んだやつ 映画は観たが原作は読んだことがなかったので。『死のロングウォーク』を読んだついでに。 『死のロングウォーク』は乾いた物語だったがこちらは湿っぽい感じがあった。騒がしい湿っぽさとでもいおうか。 映画版はわりと原作準拠だったんだなあと…
読んだやつ あまり印象に残っていない。こういうたぐいの本を読むといつもこうだ。 『春と修羅』を読んでみたくて買った。 詩集みたいなのを読んだのはこれが初めてだったのだけれど、小説の文面を読むよりも遥かに光景が想像しやすくて驚いた。 肝心の『春…
読んだやつ 『イェルサレムのアイヒマン』的なものを求めていたが、とくにそういうものではなかった。 アイヒマンはみんなの中にいるのではなく、みんなの中にはアイヒマンになってしまう人がいて(しかも多かったりする)しまう。アイヒマンにならないよう…
読んだやつ 三兄弟の名前をアリョーシャしか憶えていないことに気がついたので、つまりそういうことです。 本当は『太陽の帝国』を読みたかったのだけれどどうも手に入りにくそうだったので気軽に入手できそうなものから適当に。 世界が物質的にキラキラ輝き…
読んだやつ 現世の幸福(訳注:ウォッカ) 好き。 上巻よりは割合早く読み進められた。内容はあまり印象に残ったものはない。 観たやつ 長くて微妙。原作を読みたくはなった。 音楽がとてもよかった。青年の自己顕示欲。
ガンジス川とその近辺の思想に触れても人間の根底はそう簡単に変わるものではない、としか読めなかった。 (買ったやつと表紙が違う。買ったやつはこれ) これに影響されてシュトラウスの『メタモルフォーゼン』を聞いてみたがなんか普通の音楽ですね、とい…
読んだやつ 上巻は日常を非日常が塗り潰していく物語で、下巻は非日常が非日常をけずりとって日常が出てきたみたいな物語に感じた。 相変わらず汚物を汚物のまま描写する描写がものすごく、読んでいてクラクラした。 觀たやつ プロはやっぱりかっこいい。 こ…
読んだやつ 『少女地獄』か『火星の女』が読みたかったのだけど買ってから収録されていない事に気がついた。 でも『いなか、の、じけん』があったのでよかった。 だれでもつらい気持ちになれる名作。組織に属しているひとやこれから組織に属そうとしているひ…
読んだやつ 表紙にデカデカと買いてある英語の副題のほうが物語を端的に表している。 追い詰められた弱者の闘争方法について。 単純に掌編を楽しむもよし、掌編を連絡させて本編を楽しもむもよし、ひとつで二度美味しい。 これも米澤穂信っぽくウッとなるが…
読んだやつ 後世から歴史を振り返ればあのときこうすればよかったのではないかと推測が建てられることは必然で、そういう読み方をしてしまうと無益になる。 大きな組織でこのような失敗を積み重ねた結果このような帰結を得たというノウハウ集的な読み方をす…
読んだやつ 妄想が空想によって現実になる。暴力の成就について。 読んでいるというより観ているという感じだった。すごい「映像」だった。 米澤穂信作品で初めてつらくて再読に堪えないというような気分にならなかった。ちょっと言葉が違う気がするが、今ま…
読んだやつ やっぱりよくわからない。チェスを勉強すればフムーとなれるのかしら。 汚いものを堪能したいときに読むとよさそう。 主人公が結局何をしたいのかわからなかった。 ぬるま湯を好んでいるのに気まぐれで熱湯を注いでみてあわてて冷水をいれてぬる…
本を読んだ後とくになにも考えず他の本を読み始めてしまい、いつなにを読んだかということをしょっちゅう忘れてしまう。 最近はいつなにを読んだか管理できるサービスがいろいろあるっぽいが、それを使っているならブログにわざわざ意味のない感想を書いたり…