``一意な文字列''

雑多な事柄

技術書典4へ行った

techbookfest.org上記の systemd-nspawn 本が欲しくて行った。
完全に行動が遅く会場到着が13時半で、ノベルティもなければ会場は大変混雑とすべてが失敗であった。もっと早く行けばよかった。

systemd-nspawn 本については来月委託販売されるとのことで、手に入りそうなのは幸い。

読んだり観たりしたもの (2018-03)

飲酒していたら4月になっていた。2月分を早めに書いたツケが回ってきたのかしらん。

読んだやつ

暗い時代の人々 (ちくま学芸文庫)
伝記集なのかなと思っていたがどうも違う。アレントがその人を噛み砕いた結果を記述したような感じ。
雰囲気も規模も異なるが坂口安吾の『オモチャ箱』のようなカテゴリの内容か。

休戦 (岩波文庫)
人間へのリハビリテーション
なぜ終戦ではなく休戦なんだと思ったが、地獄だった戦争が終わってもその地獄を誰も理解してくれないという戦争が後におこったために、その幕間であったとの意味を込めたのかな。

あなたの魂に安らぎあれ (ハヤカワ文庫JA)
『膚の下』を既に読んでしまっていたので物語の伏線を気にすることなく気楽に読めた。破滅ではなく終末を迎える準備。

観たやつ

ラストエンペラー ディレクターズ・カット  [DVD]
甘粕大尉役の坂本龍一が狂人っぽかったので観たのだけど狂気はとくになかった。戦争映画によくでてくる日本軍人だった。

読んだやつ (2018-02)

ちょっと早いが今月はもうこれ以上増えないので。

天人五衰―豊饒の海・第四巻 (新潮文庫)
彼は見えすぎる目を持っていた。少なくとも彼自身はそう思っていた。
彼は見えすぎる目に頼りきり、見えすぎる目以外は信用しなかった。
見えすぎる目が嘘だとわかった彼は偽物の目を拒絶し、ついに自分も拒絶した。
あとには牧歌的な無がのこされただけだった。

恐るべき子供たち (岩波文庫)
ちょっとよくわからなかった。
恐ろしい子供たちがどうこうではなく、子供たちそのものが恐ろしいのか。

闇の奥 (岩波文庫 赤 248-1)
地獄の黙示録』がなんかまともにみえる。あっちは長大だけどこっちはコンパクト。

膚の下(上)
膚の下 (下)
これ買ってから三部作の最後を飾る物語と知ってやってしまった感があったのだが、読み始めたらそんなことどうでもよくなった。
設問に対する真摯な回答を生成するまでの記録。
鉤坂大尉すき。

OSC 2018 Tokyo/Spring へ行った

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OSC へ行った。
展示ブースが建物の低層階と中層階に分断されていて移動に困窮した。
現地への到着が遅すぎた感があり(2日目の14時ごろ)、到着したころにはボチボチと撤収の雰囲気がでていた。
とても、とても個人的な印象なのだが、OSS 系のブースよりも企業ブースのほうが勢いを増している感じがする。とはいっても OSC のブースはどこもとてもダウナーな感じなので、勢いが云々といっても圧倒されるようなものはない。
落ち着いていてよい。和む。

読んだり観たりしたやつ (2018-01)

読んだやつ

春の雪―豊饒の海・第一巻 (新潮文庫)
失なってからはじめて貴重さに気がつく。貴重であっても大切というものではない。あと破滅。

奔馬―豊饒の海・第二巻 (新潮文庫)
純粋さという主張で覆い隠された盲目。あまりに観念的すぎて空中に浮いている。

暁の寺―豊饒の海・第三巻 (新潮文庫)
破滅を眺めていたひとが破滅に足を踏み入れようとしてみた、が、やめた。神々しい汚辱。

観たやつ

タイタニック (字幕版)
グッゲンハイムさんになりたい。

読んだり観たりしたやつ (2017-12)

まだ12月終わってないけどもうこれ以上増えないので。
生存と生活に追われてなにも摂取できなかった。

読んだやつ

スローターハウス5 (ハヤカワ文庫SF ウ 4-3) (ハヤカワ文庫 SF 302)
ドグラ・マグラ』っぽいなあと思ったがオチが作中で明示されてるだけでとくに共通点はなかった。
不条理でも諦観でも絶望でもなくてこれはなんというのだろう。悟りのようだがそこまで高尚なものでもないような気がする。

観たやつ

野火
芸術映画っぽい。惨憺たる光景が鮮かに描かれているのは大変よかった。
人肉食が比較的あっさり描かれているのはこれで良いのかしら。飢餓で恐慌状態に陥った際の描写の凄まじさに比べて物足りない。

読んだり観たりしたやつ (2017-11)

まだ11月終わってないけどこれ以上増えないので。

読んだやつ

人間の条件 (ちくま学芸文庫)
いっかい読んだだけではよくわからない。読んでるときはわかった気になったけどよくある幻想だ。

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書
面白かった。文化の側面からオンラインでのコミュニケーションを評価していく本。
恥ずかしながらパソコン通信時代のネットワークの在り方をこの本を読むことで初めて知った。

僕たちのインターネット史
これもよかった。インターネット文化の批評。評価から受容、受容から浸透、浸透から変容へ。
ちなみにわたしはどちらかというとインターネットを現実と対になる空間と思いたがるタチなので、インターネットは単なるコミュニケーションの道具であり現実とウェブとは区別されないという立場をみるとさみしい気持ちになる。

革命について (ちくま学芸文庫)
これも白状すると読んでるときはわかった気になるが読み終えるとよくわからんとなる本で、一回読んだだけではなんもいえない。
アレントの著述の感想ではまったくないのだが終わりのほうに引用されている詞がよかった:

この世に生まれないことが
すべてにましてよいことだ、
生まれてきたからには次善のことは
生まれたもとのところにすみやかに戻ることだ
(ハンナ・アレント著、清水速雄訳『革命について』第十四刷中443頁より)

観たやつ

アウトレイジ [DVD]
何回か観たけど円盤を買ったので。人間関係はややこしいですね。

アウトレイジ ビヨンド [DVD]
これも何回か観たけど円盤を買ったので。かっこいい恫喝は素敵ですね。

映画「アウトレイジ 最終章」オリジナル・サウンドトラック
観たものそれ自体ではないが代理として。映画館へ観に行った。『ソナチネ』と比較されているレビューが結構眼についたが『ソナチネ』よりもメリハリがあり、激しすぎ、それゆえに『ソナチネ』よりも色が濃くなってしまった感がある。『ソナチネ』的な無常観や虚無性はなかった。
人間関係はやっぱりややこしいですね。

千年女優 [Blu-ray]
好き。未来永劫手段が目的になり目的を愛する。