``一意な文字列''

雑多な事柄

読んだり観たりしたやつ (2017-02)

読んだやつ

死後の恋: 夢野久作傑作選 (新潮文庫)
『少女地獄』か『火星の女』が読みたかったのだけど買ってから収録されていない事に気がついた。
でも『いなか、の、じけん』があったのでよかった。

一下級将校の見た帝国陸軍 (文春文庫)
だれでもつらい気持ちになれる名作。組織に属しているひとやこれから組織に属そうとしているひとが読むと刺さるものがいっぱいあると思う。
戦争ってよくわからない。

私の中の日本軍 (上) (文春文庫 (306‐1))
私の中の日本軍 (下) (文春文庫 (306‐2))
これも読んででつらい気持ちになれる名作。思想や主張について考えるのを放棄してもボロボロの兵隊がボロボロの戦争をやっていく風景を追体験出来る。
でもやっぱり戦争ってよくわからない。

ダメな統計学: 悲惨なほど完全なる手引書
なんで買ってなんで読んだんだろう。統計について少しでも事前知識や素養がないと置いてけぼりを食らう。
わたしは置いてけぼりを食らった。

觀たやつ

不思議惑星キン・ザ・ザ≪デジタル・リマスター版≫ [Blu-ray]
クー。

アンタッチャブル (字幕版)
微妙。

読んだり観たりしたやつ (2017-01)

読んだやつ

犬はどこだ (創元推理文庫)
表紙にデカデカと買いてある英語の副題のほうが物語を端的に表している。
追い詰められた弱者の闘争方法について。

追想五断章 (集英社文庫)
単純に掌編を楽しむもよし、掌編を連絡させて本編を楽しもむもよし、ひとつで二度美味しい。
これも米澤穂信っぽくウッとなるが、マイルドにウッとさせてくれる。

世界堂書店 (文春文庫)
古今東西の短編をあつめたやつ。べつに米澤穂信の解釈が入っているとかそういうわけではない。

出家とその弟子 (新潮文庫)
『日本のいちばん長い日』で学生のポケットにねじ込まれていたのを見て。
生きるのはつらく人生にはうんざりする。つらい人生を受け入れるか解釈するか逃避するか。

黒死館殺人事件 (河出文庫)
読んでて非常にしんどかった。華美に装飾された箱の中にまた華美に装飾された箱があり、どんどん開けていって最後に残った華美に装飾された箱を開けたら無だったみたいな感じ。
でも箱の華美な装飾を楽しむというむきがあるらしく、なるほどなあと思った。
ドグラ・マグラ』、『虚無への供物』とこれといわゆる日本三大奇書は読んだが、いちばん奇書だったのはドグラ・マグラかなあ。

觀たやつ

12モンキーズ(字幕版)
よい狂人。

ニキータ (字幕版)
なんか途中からよく分からなくなってしまった。施設の卒業訓練あたりまではキリキリしていてすごいと感じたのだけれど。

フィフス・エレメント (字幕版)
ダイ・ハードを異星で異星人にたいしてやったやつ。

二百三高地
白兵戦のシーンがゴアってて強烈だった。それ以外はふつうの戦争映画。

読んだり観たりしたやつ (2016-12)

読んだやつ

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
後世から歴史を振り返ればあのときこうすればよかったのではないかと推測が建てられることは必然で、そういう読み方をしてしまうと無益になる。
大きな組織でこのような失敗を積み重ねた結果このような帰結を得たというノウハウ集的な読み方をすれば有益かもしれないが、そこまでの展望を持てるほどの背景が私にはない。ゆえにあまり読んでて学べたことはなかった。

「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)
マスコミが嫌いになる。が、そういう読み方をしてしまうことは筆者の意図ではないと思う。
自分の脳味噌をつかって自分で判断していかねばならないが、自分で物事を判断するのは難しいし、なにより疲れる。

Uボート〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
Uボート〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)
猥談、爆雷、飲食、爆雷、修理、猥談、爆雷、修理、爆雷、死。
映画版がほんとうにすごい映像だということがよくわかった。

満願
よかった。おまえのその選択は本当に正しかったのかと問う物語の集まり。

王とサーカス
大刀洗さんの行動力に驚かされる。知るとは何か、伝えるとはなにか。

真実の10メートル手前
これも上と同じく知ることと伝えることの疑念があるが、表題の「真実」を問う意味もある。真実とはなにかという問い。
ヨヴァノヴィッチ氏の登場で『さよなら妖精』と否応なくリンクさせられウオオオとなった。

決定版 日本のいちばん長い日 (文春文庫)
最高以外の感想がない。物語としてもドキュメンタリーとしても一級品。
これについても改めて岡本喜八版映画の凄さを痛感させられる(最近撮られた方は未観なのでわからない)。

觀たやつ

ファイト・クラブ [Blu-ray]
妄想が現実になったときに何が起こるかの実験例
主人公はいつから乖離が始まっていたのだろう。

読んだり観たりしたやつ (2016-11)

読んだやつ

共生虫 (講談社文庫)
妄想が空想によって現実になる。暴力の成就について。

ジャッカルの日 (角川文庫)
読んでいるというより観ているという感じだった。すごい「映像」だった。

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
米澤穂信作品で初めてつらくて再読に堪えないというような気分にならなかった。ちょっと言葉が違う気がするが、今まで読んできた他の作品にくらべてさわやかな印象をもった。
「身内に不幸がありまして」はうおそうきたかと思ったがほかは普通のオチという感じ。全体的に楽しめた。
物語が物語を見出して物語を紡ぎ始めるみたいなラストはなんだか SF っぽい。

觀たやつ

殺人狂時代 [DVD]
溝呂木博士だいすき。

天国と地獄[東宝DVD名作セレクション]
よさがあまりわからなかった……。

FURY / フューリー [DVD]
随分前に観たが書いていなかったのでここで。
抹香臭い映画だとおもった。キリスト教の象徴を全面に押し出しすぎてる。プロパガンダなのかしら。
本物のティーガー!!!本物のシャーマン!!!みたいな感動を得るにはご家庭の設備ではきっと不十分で、映画館で観ないと堪能できないのだろうと思う。
シン・ゴジラ』も円盤がでたら絶対に買うが劇場で感じたような感動はないのだろうなと感じ、ちょっと寂しくなった。

OSC 2016 Tokyo/Fall に行った

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OSC に行った。
どのブースもおれはこういうことをやってるんだと訴える熱量があった。
この熱量がよい成果を生み出し、また人を惹きつける燃料にもなるのだろう。熱量に苦しみを覚えたり狼狽えてしまう者には門戸が閉ざされてしまう。

セミナにもすこし参加したが、長時間他者の話を聞き続ける集中力がもはや無くなってしまっていることを再認識できたのみで、とくに有意義な記憶はない。

読んだり観たりしたやつ (2016-10)

読んだやつ

鏡の国のアリス (角川文庫)
やっぱりよくわからない。チェスを勉強すればフムーとなれるのかしら。

新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)
汚いものを堪能したいときに読むとよさそう。

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)
主人公が結局何をしたいのかわからなかった。
ぬるま湯を好んでいるのに気まぐれで熱湯を注いでみてあわてて冷水をいれてぬるま湯に戻して安心、というような感じ。
熱湯を注いだのは自分の手ではないかもしれないが、熱湯を注ぐ意志を向けられてうなずいたのは間違いないと思う。
描かれる情景そのものはなかなかエモくてよかった。

書き下ろし日本SFコレクション NOVA+:屍者たちの帝国 (河出文庫)
かっちりした世界観がないのに無法図な世界観の脱線をしまっくてうまれた混沌。
やっぱり死者はそっとしておいたほうがよい。

觀たやつ

グッバイ、レーニン! (字幕版)
キューブリックのオマージュがとてもよかった。
東独崩壊の混沌があるのかと思ってたけどあまりなくて家族の思いやりとやさしさを描いていただけだった。

読んだやつ(補完)

本を読んだ後とくになにも考えず他の本を読み始めてしまい、いつなにを読んだかということをしょっちゅう忘れてしまう。
最近はいつなにを読んだか管理できるサービスがいろいろあるっぽいが、それを使っているならブログにわざわざ意味のない感想を書いたりなんかしない。

ということでブログの内容と実際に読んだ本とで差分がでてきたので、ここらでまとめて補完しようとおもう。

ジェノサイド 上 (角川文庫)
ジェノサイド 下 (角川文庫)
人間以上の知性がポッとでてきただけでこうなにもかも上手くいくのかねと思ってしまった。
デウスエクスマキナという感じ。

ロリータ (新潮文庫)
読み解くには教養が必要。おれは無理だった。
注釈の量がまるで教科書のよう。

盤上の夜 (創元SF文庫)
読んでとてもよかったことは覚えているのだけれど何がよかったのかは思い出せない。
買った動機は明快に覚えていて、原爆の碁が云々という話題を扱っていたためだった。

娼婦たちから見た日本
わたしはなんでこのような つらいつとめをせにゃならぬ。
退廃のなかにも希望はある。退廃を外からみるか中からみるかの違い。