``一意な文字列''

雑多な事柄

OSC 2016 Tokyo/Fall に行った

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OSC に行った。
どのブースもおれはこういうことをやってるんだと訴える熱量があった。
この熱量がよい成果を生み出し、また人を惹きつける燃料にもなるのだろう。熱量に苦しみを覚えたり狼狽えてしまう者には門戸が閉ざされてしまう。

セミナにもすこし参加したが、長時間他者の話を聞き続ける集中力がもはや無くなってしまっていることを再認識できたのみで、とくに有意義な記憶はない。

読んだり観たりしたやつ (2016-10)

読んだやつ

鏡の国のアリス (角川文庫)
やっぱりよくわからない。チェスを勉強すればフムーとなれるのかしら。

新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)
汚いものを堪能したいときに読むとよさそう。

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)
主人公が結局何をしたいのかわからなかった。
ぬるま湯を好んでいるのに気まぐれで熱湯を注いでみてあわてて冷水をいれてぬるま湯に戻して安心、というような感じ。
熱湯を注いだのは自分の手ではないかもしれないが、熱湯を注ぐ意志を向けられてうなずいたのは間違いないと思う。
描かれる情景そのものはなかなかエモくてよかった。

書き下ろし日本SFコレクション NOVA+:屍者たちの帝国 (河出文庫)
かっちりした世界観がないのに無法図な世界観の脱線をしまっくてうまれた混沌。
やっぱり死者はそっとしておいたほうがよい。

觀たやつ

グッバイ、レーニン! (字幕版)
キューブリックのオマージュがとてもよかった。
東独崩壊の混沌があるのかと思ってたけどあまりなくて家族の思いやりとやさしさを描いていただけだった。

読んだやつ(補完)

本を読んだ後とくになにも考えず他の本を読み始めてしまい、いつなにを読んだかということをしょっちゅう忘れてしまう。
最近はいつなにを読んだか管理できるサービスがいろいろあるっぽいが、それを使っているならブログにわざわざ意味のない感想を書いたりなんかしない。

ということでブログの内容と実際に読んだ本とで差分がでてきたので、ここらでまとめて補完しようとおもう。

ジェノサイド 上 (角川文庫)
ジェノサイド 下 (角川文庫)
人間以上の知性がポッとでてきただけでこうなにもかも上手くいくのかねと思ってしまった。
デウスエクスマキナという感じ。

ロリータ (新潮文庫)
読み解くには教養が必要。おれは無理だった。
注釈の量がまるで教科書のよう。

盤上の夜 (創元SF文庫)
読んでとてもよかったことは覚えているのだけれど何がよかったのかは思い出せない。
買った動機は明快に覚えていて、原爆の碁が云々という話題を扱っていたためだった。

娼婦たちから見た日本
わたしはなんでこのような つらいつとめをせにゃならぬ。
退廃のなかにも希望はある。退廃を外からみるか中からみるかの違い。

読んだやつ (2016-09)

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)
切り捨てられた自分と切り捨てた自分とがまったく同一という主張をするヒロインは精神的に無性生殖が可能であることも同時に主張している。
読み終えたときはとてもエモくてガクガク震えたけど今振り返ってそのときの気持ちを思い出すのは難しい。

不思議の国のアリス (角川文庫)
読んでてムカついてしまった。よくわからんものにはとりあえず怒りで対応する悪癖。

新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)
ただただ凄い。

河童 他二篇 (岩波文庫)
歯車―他二篇 (岩波文庫 緑 70-6)
地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 (岩波文庫)
太宰読んだし次は芥川かなと思って手を出したが太宰のほうがすき。

読んだり観たりしたもの (2016-08)

觀たやつ

シン・ゴジラ音楽集
まだ DVD や Blu-lay がでていないので便宜的にサントラをつかう。
2回観に行った。戦争映画だった。『日本のいちばん長い日』を観ているようだった。

読んだやつ

カンディード (光文社古典新訳文庫)
地震雷火事寛容。

金閣寺 (新潮文庫)
金閣を燃やしてさあどうしたというと谷底に自殺用具を棄てただけでああそうなのという感じだった。
トカトントン』のトンカチの音が具現化したらこういうふうに憎悪できる対象が存在してくれるわけで気楽になれそう。
余談だがこれを読みながら居酒屋で飲酒していたら見知らぬ人々にビールをおごってもらうという出来事が2回あった。

さよなら妖精 (創元推理文庫)
エモくてつらい。たぶんもう読み返せない。米澤穂信作品はいつもこうなる。
エモさには何度も摂取したいエモさと助けてくれと叫びたくなるようなエモさの2種類があると思っていて、この物語は後者に該当する。

映画『風立ちぬ』について

ずっと言語化したいと思っていたけど勇気が出ずいままでできていなかった。
ウイスキーを飲み飲みしていたら気が大きくなってきたので今がチャンスと思い言語化する。

劇場公開日から1週間後に映画館で観たけどその時は特になにも感じなかった。
その後金曜ロードショーで観てからブワー−ッとなり、それ以来大好きな映画になった。

風立ちぬは二郎の夢がなにもかもを滅亡に導いて後にはなにも残らなかったという破滅を描いた物語だ。
物語を批評できるほど多くの物語を摂取してきたわけではないが、いままで摂取してきた中でもダントツに「破滅」を描ききった物語だと考えている。

二郎は美しいものと善いものが好きだった。
美しいものは飛行機に帰着し、善いものは(結局のところ)奈緒子に帰着している*1
そのどちらも最後には消滅し、残されたのは破滅だった。
とてもよい破滅の物語だ。

2016-08-20 追記:主人公の名前を誤記していたので直した。恥ずかしい……。

*1:正直にいってここは自信がない。結論ありきの主張になっている感が自分でもしている

読んだやつ (2016-07)

太宰治全集〈9〉 (ちくま文庫)
なんど読んでも『グッド・バイ』は M. C. の香りがする。未完なのが残念。
太宰治全集〈10〉 (ちくま文庫)
ストーリーテリングに長けてても論評は下手な場合もあるんだなあと思った。論評というより愚痴だ。

夢の樹が接げたなら (ハヤカワ文庫JA)
ことばに対する実験。

ベルリン陥落 1945